店舗案内
さわやこおふぃについて
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昭和8年、東京。
まだ喫茶店がミルクホールと呼ばれていた時代。そんな時代に「さわやこおふぃ」は珈琲豆卸専門店として初代店主・中澤洋吉によって創業されました。
その伝統と味は、二代目店主・中澤恒夫へと受け継がれ、創業85年余の歴史を刻み続けています。それは、ただひたすら豆選びと焙煎の研究に明け暮れてきた、父子二代にわたる職人の歴史でもありました。
そして、本当のコーヒーの美味しさを追求する味創りは、これからも決して終わることなく続きます。
昭和20年代
NHKが新橋田村町交差点から日比谷公園寄りの、今の日比谷シティビルの辺りにあった頃、店の得意先があの界隈にありました。
珈琲を配達するとき、当時の都電に乗って、店があった日本橋本石町の停留所、新常磐橋から東京駅に出て、そこから三田の礼の辻行の都電に乗り換え、内幸町まで父について行くのが楽しみでした。別に配達が楽しいわけではなく、父と都電に乗って、得意先に珈琲を届けて、帰りに新橋駅近くの食い物屋で、当時でも100円くらい(?)のカツ丼を食べさせてくれるのが無性にうれしかったのです。揚げたてのカツを使った丼の味は、今でも他と比べようのないほどの美味しさでした。大変なごちそうです。珈琲一杯30円の、決して経済的にゆとりがあったわけでもない時代に、親父と並んで食べた丼めしの思い出…精一杯毎日働いて、貧しくもなぜか安堵感と心の豊かさ、あたたかさに満ちた当時を懐かしく思います。
父が亡くなって35年。そろそろ自分も父の年齢に近くなりました。昭和の初めに珈琲店を創業した父の先見性と、創業85年余を経た今も店の経営が続けられていることに、改めて父の偉大さを感じ、尊敬の気持ちを持っています。
二代目店主・中澤恒夫
店舗紹介
〒166-0002
東京都杉並区高円寺北3-20-2
店舗営業時間 9:30~19:00
定休日 日曜日(祝日不定休)